2010年1月14日木曜日

Google、中国、危機一髪

Googleが中国政府の検閲に対して、中国市場からの撤退を検討しているというニュースが昨日報道された。

現在、イケイケドンドンな中国からの撤退、という長いものに巻かれない姿勢は非常に興味深いところだ。
下記、ソースにもあるようにこの姿勢に世論は好感している節もあるようだ。

Googleの対中国戦略は問題ない?



全ての情報の統一プラットフォームにも障害はつき物だが、先日参加した「知の構造化シンポジウム」にて、橋本さんの講演の中で、この問題に関する形而上学的な話が出ていたのを思い出した。


知の構造化センターシンポジウム ~Webと知の構造化~に参加しました




その中で、橋本さんは「知の統一場理論の限界=原理の統合が不可能」というように主張されておりました。

今回の言論統制(中国政府による検閲)はまさにこの体現ではないかと思うわけです。
中国は共産主義国家という根幹があり、ソ連の崩壊により市場経済体制に移行したわけですが、ほんの10年やそこいらでは、リセットされるわけがないので、まだまだ国としてそういった体制であることは間違いないということです。

Googleの行動により、中国政府側が歩み寄りの姿勢を見せるのであれば、Googleの統一情報の場の開拓はまだまだ進むと思いますが、逆のパターンになると、MSのbeingなども撤退かというようなことになっているので、潮流が変わってしまうのではないでしょうか。

歴史を鑑みると、日本の規模(1億人)で1980年代から約20年ほど栄華が続いたので、単純計算で、その10倍、様々なファクターを考慮しても、50年は固いのではないかと考えます。
まあ、どちらにせよ、この後勢力を出してくるのがインドorブラジルですが、ネット社会では圧倒的にインドが強いので、アジア圏という意味でも、かなりパラダイム転換がなされそうです。

早いところ、橋本さんが件のプレゼンで使用していた書籍を読まねばなりませんが、時間の使い方が下手、本を読むのが遅い、積読がたまりまくっている自分には非常にハードルが高そうです。

世界の動向が非常にセンシティブになっていき、把握する情報が増える反面、情報量の過多に見過ごされることも加速度的に多くなっていると思うと、非常に怖いし、マトリックスを思い出しますね。

あ、早くアバター見たい。
ということで、以上。

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