2010年4月20日火曜日

日本は今後、どの産業に注力していくべきなのか。~Which type of bussiness will be focused on?~

とりとめもない話題ではあるが、朝の貴重な情報収集の時間を割いて、この問題について考えてみたいと思う。

先月のエントリで下記のようなものを載せておいた。

日本の産業を巡る現状と課題 (出所:経済産業省)

この中で扱われたのは下記だ。

 ・主な検討事項
   なぜ、技術で勝って、事業や利益で負けるのか?
   設計・開発・生産現場は国内に維持できるか?
   成長新興国市場のインフラ需要・ボリュームゾーンに対応できるか?
   環境・エネルギーニーズをビジネスに活かせるか?
   医療・介護・健康・子育てのニーズをビジネスに活かせるか?
   地域に産業発展モデルはあるのか?
   新たな成長産業(戦略分野)の提示
   主要産業の将来像
   これからの産業政策の方向他


内需としては、高齢化ニーズということで、医療・介護・福祉。環境関連も生かしたいようだ。

外需は完全に新興国へとターゲットを変更している。

次に、これ。


■産業構造全体の課題
 パイ(所得)の拡大はグローバル製造業に依存。特に自動車に大きく依存
 労働生産性は上昇しているが、雇用者所得は横ばい
 就業者数で、グローバル製造業の比率は低い。先進国はどこも低下傾向。
 グローバル企業とそれ以外の業種の一人当たり付加価値額が乖離
 我が国の輸出依存度は低い
 日系企業は低収益体質
 日系企業は同一産業内にプレイヤーが多数存在
 日本と韓国の比較
  • 我が国産業は、韓国に比して、自国市場に占める企業数が多く、国内で消耗戦。
  • 韓国企業は自国市場を足場に、グローバル市場に向けて大胆で迅速な投資戦略。
 韓国におけるビッグディール
  • 韓国では、97年の通貨危機を契機に、財閥企業の過剰多角化を解消するため、政府の強い
   関与の下、産業の大集約を実施。(産業サイドの対応)
  • 日本では、85年の円高危機に対し、公共投資を中心とした内需拡大で対応(需要サイドで対
   応)。この結果、過剰供給構造を温存。
 企業の少子高齢化(進まない起業、増える廃業)
 地域のものづくり中小企業群の格差が拡大



ものづくり大国日本が地盤沈下してますよということだ。自動車産業は今後も衰退産業として捉えられるだろう。
交通手段は発達しているし、正直、新幹線とかのインフラは国内では屈指だ。
(これは輸出ニーズがありそう。日立なんかがやってる?)

そんでもって、次はこれ。


■企業を取り巻くビジネスインフラの課題(産業の立地競争力)
 外国企業による拠点機能別の評価(日本の立地競争力が低下)
  • 2年前に比べて、日本はあらゆる機能でアジアの中核拠点としての競争力を急激に失った。
 日本の事業コストが高い①
  ○我が国企業の実際の法人課税負担(※表面税率から政策減税等の調整を行った後の財務諸表ベース)
   は国際的に高水準(ほぼ10%程度の差)。
   要因: ①米国と並んで世界最高水準の表面実効税率
       ②諸外国と比較し規模の大きくない政策減税
 日本の事業コストが高い②
  ○我が国港湾インフラの競争力は、低迷している
 日本の事業コストが高い③
  ○航空貨物の取扱いにおける成田の順位は低下している。
 我が国人材の競争力①
  • 科学・工学系博士号取得人材の数は、米国の約4分の1と少なく、また人口が少ない英独よりも少ない。
 我が国人材の競争力②
  ○日本における高度外国人材の国内労働市場への流入は先進国で圧倒的に低い。
 我が国人材の競争力③
  ○留学生や高度外国人材の受け入れも主要国と比較すると圧倒的に低い水準。
 日本の金融市場の国際競争力
  ○日本市場よりも、ニューヨーク、ロンドンなど大市場のほうが国際的に魅力がある。
  ○アジアにおいてもシンガポールなど、新興国の市場に追い越されている。


コスト高で、人材はオープンでなく、また受入態勢もダメ。さらに、相対的に人材の水準も劣化の一途だろう。
でも、人材の水準の有無は何で判断するのか微妙なところではある。

そして、最後は今後の展開について



■日本の産業構造の方向性
 マクロの需要サイドから浮かび上がる産業構造の方向性
  方向1.日本全体のパイの拡大のため、グローバル製造業がグローバル競争で稼ぐ。
       (ビジネスモデルの転換、立地競争力の強化、産業の集約化)
  方向2.特定グローバル製造業以外の産業が、新興国の成長市場につながる。
    <今後新興国で拡大する需要>
     (1)インフラ需要=電力、鉄道、水、省エネ、都市開発等
     (2)衣食住と文化消費需要
       日本の文化、感性、信頼性を活かした、ファッション、食料品、観光、
       アニメ等の「感性・文化産業」
     (3)ボリュームゾーン、ネクストボリュームゾーン
  方向3.社会課題を先取りした産業、投資が伸びる。
    →環境・エネルギー、少子高齢化対応ビジネス


方向1はどう考えても厳しいだろうな。新興国への輸出といっても、道路というインフラが整っていないし、これから見込めそうな中国・インドには国内メーカーもいる。少し前の日本とアメリカの構造を思い返せば、納得できる。

方向2の中で(1)はインフラなので、まあいいとして、(2)は京都など観光産業は一部健闘しているので、受入や国としてPRする体制を整えるのが重要。
(3)は言葉だけだと意味分からん。

方向3は若者のインセンティブをどう構造に落とし込むかが課題。環境はムーブメント的に受け入れやすいが少子高齢化ビジネスは3Kなので、現状からしても悲観しか生まれない。自助努力?いや、それこそ地域を見習うべき(コミュニティ)


 産業構造の現状
    <グローバル市場> [製造業]
     ・シェア喪失
     ・生産・調達は海外に移転
     ・ピラミッド構造の崩壊でジリ貧
    <国内市場> [サービス業]
     ・内需低迷でジリ貧
     ・高齢者向けサービスなど、潜在需要に応えられていない
  潜在力を持ちながら、海外マーケットとつながっていない

 目指すべき産業構造の方向性
   1.従来のグローバル製造業以外の産業を、海外マーケットにつなげる。
   2.マーケットのニーズに対応するために、製造業とサービス業の垣根を越える。
 今後の付加価値獲得3分野
  「材料~製品」
   最終製品を見据えて、
    ①基幹技術の抑え込み(摺り合わせ・ブラックボックス化)と、
    ②インターフェイスの標準化・オープン化
    ③世界的プレーヤーのネットワークへの食い込み
  「最終製品」
   成長新興国のマーケットニーズに直結して、感性・文化・信頼性を商品に
  「アフターサービス・運営・課題解決システム提供」
   単品売りから、
    ①新興国の求めるシステム輸出
    ②環境・エネルギー、シルバーの社会ニーズを解決するソリューション提供

 日本の将来を創る、戦略分野の提示
  今後の戦略分野
   Ⅰ. アジアの所得弾力性の高い産業(インフラ、衣・食・住のボリュームゾーン)
   Ⅱ. 炭素生産性の高い分野
   Ⅲ. 少子高齢化による市場拡大分野
     以下の戦略分野について、
      ①現状と課題、
      ②世界の市場や主要プレーヤーの動向、
      ③主要国の動向、
      ④日本の主要プレーヤーの動向と戦略、
      ⑤今後の方向性・将来像と行動、を提示。
        (1) 新興国インフラ開拓
        (2) 次世代エネルギーソリューション
        (3) 社会課題解決サービス

        (4) 感性・文化産業大国(地域の感性・文化を新興国市場につなげる)
        (5) 先端分野


結局のところ、海外とのコミュニケーションができない日本は、海外戦略と言っても、ホント厳しいよね。

今の俺らくらいの世代は海外に出るのが普通になっているけど、その分、ハーバードを始めとしたビジネススクールなど留学が減っているということもある。

金の問題も大いにあるけど、それだけでは到底片付けられない問題だ。

ネットの世界では、オープン化という意味では素晴らしい協働ができるはずなので、もっと柔軟にオープンに考えてみようと思う。

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