2011年4月15日金曜日

ハーモニー(伊藤計劃)を読了!!

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃という作家の著書。
しかし、すでに作者は亡くなられてしまったそうだ。
享年34歳とのことだ。

本書を知ったきっかけがどこかの書評だったのだが、どこかは思い出せない。恐らくdankogaiのとこかな。
というわけでリンクしておく。

hopelessly happy - 書評 - ハーモニー
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51560010.html

近未来の描写としては、かなり高い満足度を与えてくれた。

個人的には攻殻機動隊SSS+マトリックスのような話だったように思う。

また記述の特徴としてEtmlというマークアップ記述でなされる。これが最初は曲者でなんなのかわからなかったものだ。

話の筋は、医療経済が高度に発展した近未来、自分の体にWatchMeというソフトをインストールし、病気などが皆無となった世界で沸き起こるストーリー。

展開はSFのものだが、現在の状況を思考の補助線として捉えると、なくもない世界ではある。現在の情報爆発の先に起こる内容として、そのデータを活用していく身としては、深く考えさせられる点が多かった。

本当に満足なのだが、ウェルテルのように激昂的な箇所と、残虐な描写がちょっと堪えたので、少し原点で4つ!
読んで損はない作品だと太鼓判を押せます。

0 件のコメント:

ページビューの合計