2016年2月13日土曜日

金融マーケティングの考え方とやり方を読了

金融マーケティングの考え方とやり方

■概要
なぜ高い費用をかけたマスマーケティングの効果が薄れているのか。金融機関と顧客(生活者)との間に横たわる認識ギャップを整理したうえで、店舗、コー
ルセンター、インターネット等のチャネル選択、マス広告・ネット広告等の集客策、SNS、デジタルマーケティングとデータ活用法など、リテール業務の収
益性を高めるためのマーケティング戦術を、浜松信用金庫、第四銀行等の事例をまじえて説く。

以下はメモ
個人と金融機関に携わる課題
「金融機関側は常日頃から金融商品を売りたいと願い、戦略を入念に検討し実行に移すが、生活者側は金融商品に関心があることはない、むしろほとんどの場合興味がない」

金融商品の現状
- 本来は高関与商品であるべきだが、実態は低関与商品
- 生活者に金融機関が好き、金融商品が好きという人がほとんどいない

金融機関のブランド力の低下

店舗戦略施策例
浜信きらり支店(http://www.hamamatsu-shinkin.jp/topics/news/20131118_1342.html)

今の生活者の特性
「なんとなくの信頼ではなく、実利を伴わないと人は動かない時代になった」

第四銀行の施策
若年層との接点が希薄。キャッシュカード一体型クレジットカードを作ってもらう

YouTubeで展開
LINE@導入 (FB,Twitterと違い、炎上リスク低く、導入コストも安いため始めやすい)
→位置付けは店舗への送客
無料の相談チケット
ラッピングバスを走らせる

生活者の想起率を高める

ライフイベントの補足とそのプッシュ施策はずっとやってきた
今後はライフイベントではなく資金ニーズそのものを探す動きが必要

リスティング、DSP、DMPなどによる獲得の話

リアルタイムチャットの事例
みずほMessenger
http://www.mizuhobank.co.jp/messenger/index.html

これからのマーケティング戦略
- 対面の集中と戦略
- 非対面強化

いずれにしても、多少の業界変動は起きそうだなと思った。

■目次
第1章 個人領域の目的は「収益源」、その手段は「効率化」(チャネルの最適化を図った結果
課題:チャネル最適化の弊害が出始めている
施策)
第2章 テクノロジーを使った収益源の拡大とさらなる効率化(いまこそ、生活者に近づこう)
第3章 インターネットが変える、コミュニケーションのあり方(ダイレクトマーケティングを金融分野に適用したときの課題
セルフサービスが前提の日本のウェブコミュニケーション
LINEで根づいたメッセージング(チャット)文化
欧米のトレンド「ウェブ接客」
日本のセルフサービス型のウェブサイト ほか)

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