2016年3月13日日曜日

我らがジェフ千葉の大改革の軌跡を期待したい

フットボール批評issue10

今、フットボール批評を読んでいる。
これ自体がジャーナリズムの塊なので、書評はまた別にまとめたいが、特集の中にジェフ千葉のものがあった。

ライターはおなじみ西部健一さんだ。
西部さんの慧眼はいつもありがたく、こういう重鎮がいちJ2クラブに張り付いて(というわけじゃないけど)、継続的に記事を書いてくれるのは非常にありがたい。

で、今季のオフに選手を大量に入れ替える大改革を敢行した我らがジェフ。
こんなニュースなどよく目にしただろう。


インタビューにおいても、昨年にGMに就任した高橋GMに西部さんがインタビューしているものだった。

サポーターとして、このオフの状況ははっきり言って愕然としたが、この整理における意図はまさにビジネス上のものによるものだという。
予算自体は実は潤沢であるので、それなりの選手を補強はできていたものの、いまひとつ結果がパッとしないのは、やはりJRと古河の連合であるが故の体質なんだろうなと思う。
その辺は祖母井さんの本でも垣間見えたことは記憶にある。

結局、移籍金の計上が実際の強化費を大きく圧迫していたという事実があったのだという。Jリーグクラブのビジネスのやり取りの下手さは今に指摘されたことではないが、主に放出時の移籍金なしの事例でC大阪などが挙げられるが、最近ではFC東京がその辺はうまくスキームを構築しているし、やってできないことはないんだろうとは思う。

高額な移籍金は償却期間を3年としているようだ。つまり年俸+1/3移籍金というなかなかのものだということで、カターニャから来た森本なんかはそれなりにしたんじゃなかろうかと思っている。結果フロンターレに売却してある程度は相殺しているだろう。
その代わり船山を獲得しているのは、ややバーター感があるが、結果もでているし、まずまずの補強な気もする。

あとは育成とクラブ哲学の浸透という箇所も3年プロジェクトの一環にあげているようだ。
かつて、ジェフは育成が強いと言われていたはずなのだが、この10年ですっかりそれが変質してしまったのが、残念でならない。
J最多ゴールを更新している佐藤寿人もまさにジェフユース出身だし、オシムチルドレンの際はとても機能していたような気がするが、やはり色々と変わってしまうものだな。
諸行無常を常に感じる次第だ。

高橋GMは楽天に入社して神戸の強化を担当していたが、プロとして行うために退社、その後GMになって、今回の人事になってくるわけだが、34歳と若く、個人的にも年齢が近いので、このプロジェクトがうまくいくことを願いたい。
データ活用という点も着手しているようだ。
この辺も気になるところ。育成におけるデータ活用はかなり筋が良いのではと思う。SAPとかデータスタジアムとかと連携するんかな。

いちサポの思いとしてはフクアリは非常に良いスタジアムだし、タウンとしての機能も蘇我で芽が出始めているし、収容人数をもっと増やせるようにしてほしい。
3万人収容スタジアムくらいだとやっぱり迫力が出るし、いいだろうな。
吹田のスタジアムは非常に洗練されていたので、行ってみたいので、早くG大阪と対戦するって意味でもJ1に上がってもらいたい。

今年は残念ながらチバテレビがライブ中継してくれないので、非常に残念でしかないが、スタジアムに足を運んでこのプロジェクトの状況をしっかりと目に焼き付けよう。


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